FM音源_忘備録
FM音源の仕組み
VOPM
VOPMなどのFM音源は以下の仕組みを持つ
insideX68kより抜粋。これは各パラメータの動作を分かりやすく図で示したもので何を対象に値が働くか非常にわかりやすい。
ここで重要なのはFM音源の回路内部にSIN波形テーブルがありフェーズジェネレーター(PG)と呼ばれる0から2πまでの数字を出力する
回路があるという部分。このフェイズジェネレーターというのは数学的に式で表すと以下のようになる
ここでのxは時間を表している。いきなりAEG((アンプ)エンベロープジェネレーター)とDT1,DT2(デチューン)を考えると仕組みが分かりづらくなるので
シンプルにそれらの値は1に固定して考えるとキャリアとモジュレーターのふたつのオペレータを合わせて出力した場合の式とグラフは以下のようになる
(以下PocketCasの式)
//inside x68k p263
//FMシンセのあたらしいトリセツ p133参照
AEGalpha:=1
AEGbeta:=1
mul1:=1
mul2:=1
omegaT:=2π*(mul1*x-floor(mul1*x))
phyT:=2π*(mul2*x-floor(mul2*x))
//キャリアとモジュレーターを合わせたFM音源出力波形は以下になる。波形が密集するとピッチは高くなる
Asin:=sin(omegaT+sin(phyT))
//アンプエンベロープジェネレーターまで考えた時の出力
out:=AEGbeta*sin(omegaT+AEGalpha*sin(phyT))